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Easy Life Knowledge

人間の環境に左右される特性を利用した子供の教育

自分の子供にどうやって育って欲しいか。

自分みたいな人になって欲しいのか、運動好きか、読書好きかなど親によって様々であると思う。
子供の将来のためなら習い事などもさせるかもしれない。

ここでは人間が環境に左右されやすいという調査結果から「鳶が鷹を生む」方法を解説していく。


【人を完璧にコントロールする事は不可能】
まず、自分の子供を自分好みに完璧にコントロールすることは不可能であるし、それは子供の人権を無視している可能性がある。
子供の為なら親が何をしても、どんな環境に放り込んでも良いわけではない。

また、人間は一定範囲はすでに遺伝子で決まっている事が分かっている。
例えば、幸福を感じる最大値や、視力が低下する可能性や、体重の増減のしやすさなど、一定部分どうにもならない範囲がある。
人生をかけてサッカーを練習すればプロになることは出来るかもしれないが、世界一になるには才能も必要という事だ。

子供は自分とは違う思考や楽しみを持っている一人の人間だと理解し、愛情を持って導いてあげよう。


【環境を整えてあげる】
人は環境に大きく左右される。
これは研究で明らかになっている。

塾に行けば勉強の力がつくのは、塾講師が分かりやすいとか勉強量が上がるなどの理由もあるが、大きいのは勉強する環境だからだ。
じゃあ学校でも良いのではないか、と思うかもしれない。
学校は本当に勉強をする環境が整っているか、その目で確かめた事はあるか。教師の実力は?同じクラスの人達は勉強のモチベーションが高い?
不確かな事が多い。


環境とは何か?
例えば1日1時間、決まった時間に家族全員が同時に勉強をする時間を決めたとする。
小さい頃だとその時間が理解できずに騒いだりするかもしれない。
だが、継続的に行うことでおそらく環境を理解し順応していくだろう。

習い事も有効だ。
例えばピアノを習わせたら、少なくともその時間はピアノ専用の時間だろう。
他の事をすれば止めたれたり怒られたりするかもしれない。
ではもうピアノしかすることが無い。

このように、目的があって、それをするのが当たり前であり、周りも同じ事をしている、同調圧力がかかった状態だと人はそれに染まり順応していく。
こうやって人は環境を整えさえすれば自然にレベルアップしていくのだ。


【鳶が鷹を生むには】
子供に自分以上の能力を持たせたい、と考えた時にどうすればよいか。

少し悲しい話ではあるが、自分よりも優れた人がいる環境に出来るだけ子供を置けばいいのだ。

簡単な方法だとやはり習い事が強い。
自分が弱い分野でも専門家が常にそばで教えてくれる環境はレベルアップにはもってこいだ。
もちろんその専門家を十分に選定する必要はあるが。

また、たとえ自分が専門家ではなくその分野に弱くても、一緒に考えたり相談に乗ってあげる環境はレベルアップに繋がる環境だ。
例えば、過去に運動をしてこなかった人が子供に野球を教えることは不可能だろうか?
子供がもしボールの投げ方に悩んでいたら「自分は運動してこなかったから分からない」と回答するのは仕方のない事だろうか?
一緒に調べる、一緒に詳しい人に聞きに行く、動画を撮ったりみたりしてみる、などの行動をしてくれる存在はレベルアップしやすい環境に欲しい存在だ。


このような視点を持って見ると、子供の教育を見直す事が出来るかもしれない。
是非、子供の視点になって考えてみて欲しい。
仕事は頑張っていても家でだらけていたら、子供は家の姿を見て育つだろう。
勉強しなさいと言っても、両親ともに勉強している姿を見たことがなかったら、勉強を軽んじるだろう。

今一度自分たちの生活環境や、どう子供に育って欲しくて、その環境が整っているかどうかを考えてみよう。

更新日:2022/01/12